自分の体を病院任せにしないようにしましょう
患者力。
自分の体と病気に責任を持ち、医師まかせにしない
- 「先生におまかせします」といった受け身の態度では、治療や手術が終わった後に「こんなはずではなかった」と、医療トラブルの原因にもなりかねませんし、よい医療を受けることはできません。
- まず、あなた自身が自分の体と病気に対する責任を自覚することが、納得のいく治療を受けるための第一歩といえます。では、「自分の体と病気に責任を持つ」ために、私たちはどんな行動をとればいいのでしょう。
- 一つめは、診察してくれる医師に自分が感じている自覚症状と病歴を正確に伝えることです。あなたからの訴えが正確でなければ、医師は診断するときに迷ってしまいます。
- 二つめは、症状が改善しても悪化しても治療を受けた後の変化について、医師にきちんと情報提供しましょう。患者と医師の二人三脚で治していくのだという気持ちを持つうえでも必要な行動です。三つめは、治療方法を決めるのはあなた自身なので、治療の効果や危険性についても医師とよく相談することです。そして、医療とは不確実なものであり、限界もあるということを認識したうえで、妥協も含め、自分が納得できる方法を見つけることが大切でしょう。
一人で悩まず、誰かに相談する
- 自分の言葉で話すことにより、それまで漠然としていた不安が明確になり、今後どのようにすればよいのか、自分なりの答えが自然に見つけられるものです。家族や友人など周りに相談できる人がいない場合は、病院の医療相談室や医療関連団体が主宰する電話相談なども利用しましょう。
- とにかく、一人で悩まないようにすることが賢い患者への第一歩です。昨今は、新聞、雑誌、テレビ、インターネットなど、さまざまな媒体を通して医療情報が簡単に入手できる時代になりました。しかし、それらの医療情報を手に入れても、自分にとってどのような有益性があるのか、またそれを利用できるのかどうかが判断できなければ次の行動に移すことはできません。いくつかの情報を見比べて迷ったときも、誰かに相談することが大切ですよ。将来のことを考えて早めに相談出来る場所なども調べておいた方が万が一の時に安心です。
どのような医療を受けたいのかを考える
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患者の賢い行動としては、まず医療者に「伝える」ことが求められます。しかし、相手は忙しい医師ですから、何よりも要領よく伝える工夫が必要です。 |
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その一つの方法として「伝えたいことはメモにまとめ」て準備しましょう。メモにまとめることにより、患者も自分の体調や病状の変化に気づきやすくなり、疑問に感じていることも明らかになるという利点もあります。 |
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慢性疾患を抱える患者さんの中には、日々の症状を書き込んだスケジュール帳(マイ・カルテ)を診察室に持ち込んで主治医に説明する人もいます。自分でカルテを作ってみることは、体や病気に対する理解をおのずと深め、治療に参加する意欲を育むことにもつながるためおすすめです。 |
「わかったつもりにならないこと」が賢い患者の条件の一つです。
また、治療の見通しについても必ず説明を受けたいものです。先が長くても治療の見通しが立っていれば、不安にならずに自分が何をするべきかよくわかるからです。
- 誰にとっても「いい医師」というのは存在しません。それは、「いい医師」との関係は、あなた自身が作り上げていくものだからです。いったん主治医を決めたら、あなた自身も主治医とよりよい関係を築く努力が必要です。
- たとえば、「あいさつをきちんとする」、「治してもらったらお礼を言う」、「他の病院に紹介してもらったら結果を報告する」など、一方通行でない関係が患者と医師のよい人間関係を作り上げていくのです。主治医と合うか合わないかは、あなたが判断するものであり、合わないと思えば病院や医師を替えてもいいのですが、その前の努力も忘れずに。そうでなければ、ただのドクタージプシーになってしまいます。
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「どこかにいい病院がないかな? どこかに腕のいい先生はいないかな?」と情報を待っているだけでは「いい病院・いい医師」にめぐり合うことはできません。 また、一つの情報だけを鵜呑みにするのも危険です。要は、あなた自身が納得のできる自分なりのものさしを持ち、病院や診療所、医師を選択する目を養うことが大切です。大病しないうちに、いろいろな診療所に出かけ、さまざまなタイプの医師と出会い、自分にとっての「いい病院・いい医師の条件」をもう一度、考えてみることも重要でしょう。 |
真夜中の病気や突然の大ケガ、こんなときに慌てないためにも、ふだんから地域の救急病院がどこなのかをきちんと調べておきましょう。
また、自治体が配布する広報紙には休日に当番制で診療してくれる医療機関の情報が掲載されていますのでこれも要チェックです。
ただし、診療所では風邪や腹痛などの軽い症状にしか対応できないことが多く、重症の場合は救急車を呼んで適切な救急病院に運んでもらったほうがいいでしょう。
ちなみに救急車を呼ぶ目安としては、 発作的に倒れ、呼吸が乱れたりするなど突然の発病や容態の急変がある、激しい頭部打撲や大量の出血、屋外での事故、歩くことができない、いつもとは違った痛みが急に起こったとき、などがあげられます。近年は救急車をタクシー代わりに使う人が多く問題になっていますが、救急車を呼ぶのは「緊急性がある場合」のみにしましょう。